「お客様に毎月ニュースレターを送りたい。でも、結局2か月目で止まる」——税理士、社労士、行政書士、コンサルタントの方と話すと、かなりの確率で出てくる悩みです。
困るのは、発信したい情報がないわけではないことです。法改正、補助金、助成金、採用、資金繰り。材料はあるのに、専門的すぎて「お客様向けの文章」に直すところで手が止まります。
本記事の問いは1つです。専門家が持っている知識を、顧客向けニュースレターの下書きに変えるには、AIへ何を渡せばよいのか。月1回の発信を止めないための作り方をまとめます。
なぜ専門家のニュースレターは止まりやすいのか
理由はシンプルです。書く前に、頭の中で3つの変換が必要だからです。
- 専門用語を生活語にする:「年収の壁」や「電子帳簿保存法」を、経営者がすぐ分かる言い方に直す。
- 制度の話を行動に変える:「制度が変わります」ではなく「今月確認する書類はこれです」にする。
- 自分の言葉に整える:堅すぎず、軽すぎず、普段の面談に近い温度で伝える。
この3つを毎月ゼロからやると重いです。だからAIには「文章を書かせる」のではなく、変換作業を手伝わせます。
まず、何をAIに教えておくか
顧客向けニュースレターで大事なのは、テーマより先に「誰に、どんな温度で話すか」です。PromnyAIでは、次の3種類をAI学習データやハブに入れておくと安定します。
- 顧客像:年商3,000万円〜2億円の中小企業、従業員10名以下の店舗、創業3年以内の個人事業主など。
- 普段の話し方:「まずは慌てなくて大丈夫です」「ここだけ確認してください」など、面談でよく使う言い回し。
- 避けたい表現:不安を煽る言葉、断定しすぎる表現、法律判断に見える言い切りなど。
先日、士業の先生と一緒に文面を見ていたとき、「お客様には“期限が迫っています”より、“今月中にここだけ見てください”の方が伝わる」と話していました。こういう一言こそ、AIに先に渡す価値があります。
ニュースレターは4ブロックに分ける
月1回のニュースレターは、毎回構成を考えないほうが続きます。おすすめは4ブロックです。
- 今月のひとこと:季節や現場感を1〜2文で入れる
- 今月のテーマ:制度変更、補助金、採用、資金繰りなど1テーマだけ扱う
- お客様が確認すること:チェックリストを3つ以内に絞る
- 相談の目安:どんな状態なら専門家へ相談すべきかを書く
この型を決めておくと、AIへの指示も短くなります。「4ブロック構成で、顧客向けに600〜900文字」と指定するだけで、下書きの形がそろいます。
AIに渡す材料はどこまででよいか
テーマに関する資料を丸ごと渡すより、まずは要点を3つに絞ります。たとえば助成金なら、次の粒度です。
- 対象になる会社:従業員数、業種、雇用形態など
- 確認してほしい期限:申請開始日、締切、社内準備の目安
- 誤解されやすい点:全員が対象ではない、予算上限がある、事前申請が必要など
ここまで絞ると、AIの下書きは読み手に近づきます。細かい条文や例外は、本文に全部入れず「詳しくは個別に確認」と逃がすほうが安全です。
PromnyAIで作るときの流れ
PromnyAIでは、ハブとコンテンツ生成を組み合わせると運用しやすくなります。
- 社内ナレッジ用ハブに、制度資料・過去のニュースレター・よくある質問を入れる
- ハブで「今月の顧客向けテーマ候補を5つ出して」と相談する
- 選んだテーマについて「顧客が確認すること」を3つに絞らせる
- コンテンツ生成でニュースレター本文の下書きを作る
- 最後に専門家本人が、事実関係と表現の強さを確認する
AIは制度の判断者ではありません。最初の下書き係です。専門家が最後に赤字を入れる前提にすると、品質とスピードの両方を取りやすくなります。
そのまま使える指示文
最初は、次のような指示で十分です。
中小企業の経営者向けに、月1回のニュースレター下書きを作ってください。
テーマは「〇〇」です。専門用語は使いすぎず、4ブロック構成にしてください。
1. 今月のひとこと / 2. 今月のテーマ / 3. 確認すること3つ / 4. 相談の目安。全体は800文字前後。断定しすぎず、やさしい敬体でお願いします。
ここに顧客像と自分の話し方を足すだけで、初回の下書きとしては十分に使えます。
仕上げで見るべき3点
公開前、またはメール配信前に見るべき点は3つです。
- 期限:日付、申請期間、変更開始日が最新か。
- 対象者:誰に当てはまる話か、広く言いすぎていないか。
- 相談導線:「この場合は相談してください」が自然に入っているか。
特に士業・コンサルの発信では、正しさより先に安心感が読まれます。読み手が「自分は今、何を確認すればいいか」まで持ち帰れるかを見てください。
まとめ
- ニュースレターが止まる原因は、専門知識を顧客向けの生活語に直す負担にある。
- AIには、テーマより先に顧客像・話し方・避けたい表現を教える。
- 構成は「ひとこと/テーマ/確認すること/相談の目安」の4ブロックに固定する。
- PromnyAIでは、ハブで材料を整理し、コンテンツ生成で下書きを作る。
- 最後は専門家本人が期限・対象者・相談導線を確認する。
毎月の発信は、気合いで続けるものではありません。型を決め、材料を置き、AIに最初の一歩だけ任せる。その小さな仕組みが、顧客との接点を途切れさせません。
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